2018-03-10
ふくとくさん家 「切り傷」
一般的に切り傷の応急手当は、流水で傷口をきれいに洗い、指であれば心臓より高い位置に拳上して、圧迫止血(きれいなガーゼかティッシュペーパーなどを用います)します。傷口には消毒液は用いず(正常な細胞にダメージを与えるため)、市販のキズパワーパッドかサランラップを用いて保護します。傷口から出た液はきれいに拭き取り、前記と同じ手当てを繰り返しているうちに傷口がふさがります。 錆(さ)びたカミソリや包丁、古い釘などで切った場合や傷口の範囲が広く深い場合は、必ず医師の診察を受けてください。ここでは家庭で管理できる軽い切り傷の手当ての方法を述べます。
【全身テルミー】
1日1 ~ 2回。所要時間10 ~ 20分。基本的には柱火は大きく、中程度の力加減で気持ちのよい摩擦法を中心に行います。全身の血液やリンパ液の流れをよくすることで感染を防止し、自然治癒力を高めます。すなわち、傷ついた組織の修復を早めることができます。小さな傷の場合でも全身テルミーは不可欠です。
【局所テルミー】
冷温器を傷口に直接触れられないため、受傷直後は2時間おきに空間法(図1の吹きつけ法、または漫画3コマ目のようにテルミースコープで。テルミー線の装着本数は3 ~ 5本とし、傷の状態によって調整します)を複数回用いてもかまいません。状態を見ながら行ってください。傷口が温まり痛みが治まれば一度 中止します。痛みや出血が治まれば1日1 ~ 2回にします。傷の周囲には軽く小~中程度の柱火で摩擦します(所要時間は約1分程度。温もったら一度中止します)。
※健康成人への施術例です。症状にあわせて火の大きさや施術の時間を調整しましょう。
※テルミー療法を過信しすぎず、医療の適期を失わないことが大切です。 症状の継続または増強が見られた場合には、すぐに医師の診察を受けましょう。
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