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2024-11-10
きょうも元気にてるみちゃん 「咳」の巻

 咳は気管や肺に異物や炎症がある時にそれを排除しようとする自然な反応です。つまり体に備わった生体防御システムの一つです。
 咳が出る原因は、かぜやインフルエンザなどの感染症、喘息や鼻炎などのアレルギー疾患、異物の吸い込み、タバコや空気汚染などの刺激物などがあります。咳が2週間以上続く場合は、放置せず医療機関を受診し、適切な医療を受けましょう。

  局所テルミー(小児の場合)
 持続的に咳が出ている場合は、「座位」で局所テルミーを先行します。背中を中心にテルミースコープ(目安はテルミー線2~3本の約1cm を黒く焦がす)で温め、咳が治まれば、小児であるため、小から中の柱火で首の後ろ、肩や背中に摩擦し、次に左右の肩甲骨の間に小さくなった柱火で点擦を行います(図1)。その部位に温もりが残れば一度中止します。その他、両上肢(図1)、鎖骨の下方、脇(図3)、腹部に摩擦を用います。左右の鎖骨の真ん中にあるクボミ、鎖骨下方に小さな火で軽く点擦をします。温熱刺激作用によって咳が治まり、咳による筋肉の凝りを解消します。

  全身テルミー(小児の場合)
 1日1回。所要時間は約5分を目安に増減し、テルミー線は約1cm を黒く焦がした小さめの柱火を約3 ~ 4 回用います。咳が治まれば、うつ伏せの体位で足の方から始めます。5指2本把握法または3指2本把握法で弱~中くらいの力加減で軽快に摩擦して筋肉の緊張を和らげ、心身をリラックスさせます。咳が続くと筋肉は凝り、体力も消耗します。特に夜間の咳は睡眠を妨げ、身体の抵抗力を低下させます。気持ちのよいテルミーで自律神経を安定させ、熟睡へと誘いましょう。全身の血液の流れをよくすることで、喉も潤い呼吸の質を向上させます。
  テルミー線の燃焼による煙で咳を誘発する場合には、マスクやタオルで口を覆うとよいでしょう。


※健康成人への施術例です。症状にあわせて火の大きさや施術の時間を調整しましょう。


※テルミー療法を過信しすぎず、医療の適期を失わないことが大切です。 症状の継続または増強が見られた場合には、すぐに医師の診察を受けましょう。


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