一般財団法人 イトオテルミー親友会のホームページ
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2017-04-01
ふくとくさん家 「おでき」

おできは毛包(毛穴)、および毛包周囲の細菌感染(黄色ブドウ球菌)によって、皮膚の中に膿がたまったものです。炎症が毛包の深いところまで及んで皮膚が円錐状に突起し、熱をもち痛みが出ます。大きくなるとおできの頂点から膿が流れだして、皮膚に穴があいたようになりますが、穴は自然に塞がります。顔にできたおできは面疔めんちょうと呼びます。

【全身テルミー】

自然治癒力を高めるために1日1回、10~20分を目安に継続します。一般的に柱火は大きく、力加減は強弱の変化をつけて軽快に。発熱時には手足を丁寧にかけて温めます。

【局所テルミー】

1日適宜、3~5分。局所テルミーは目の周りの血管を拡張させ、血行を良くして目に栄養を与えます。また目の周りの筋肉(毛様体筋)の緊張を緩和することができます。必ず閉眼した状態で、目の周囲にはスコープ(テルミー線3~5本装着)による空間法を用います(図1)。また、閉眼した状態で、小さな柱火を用いて目の周囲や眉の上、頬などを軽く摩擦するのもよいでしょう(図2)。指で押して気持ちのいい部位、たとえば眉頭、目頭、こめかみなどには小さな柱火で軽く点擦してもかまいません。その他、後頭部や首から肩の圧痛部にも軽く点擦を行い、温めるとよいでしょう(図3)。1日複数回、1回3~5分が目安です。まず、おできの周囲を大きな柱火で円を描くように摩擦してから(図1)、患部のテルミーに移ります。次の①~③の場合でも同様です。

①  炎症の初期、皮膚の発赤部位には軽く空間法を用います(テルミースコープではテルミー線の本数は2~5本を加減)。

② おできが大きく化膿した場合、おできの周囲(冷温器がふれても痛くない)には、少し強めの摩擦を数回行い(図2)、循環をよくしてから小さな柱火で点擦法を併用します。

③ 膿が出た後の患部には、空間法(テルミースコープ)を用います(図3)。患部やその周囲が温もったら一度中止して、また後で行います。火傷をしないように注意してください。


※健康成人への施術例です。症状にあわせて火の大きさや施術の時間を調整しましょう。


※テルミー療法を過信しすぎず、医療の適期を失わないことが大切です。 症状の継続または増強が見られた場合には、すぐに医師の診察を受けましょう。


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